こんにちは、B子です!
前回、「幹細胞コスメとは」というざっくりした解説を書いたところ、読んでくれた方から質問をいただきました。
前回の記事はこちらです↓
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【これを読めば分かる!】幹細胞コスメとは?かんたん5分で解説!
こんにちわ、B子です! 今回私は、年齢肌の救世主として「幹細胞コスメ」に白羽の矢を立てたわけですが…そもそも「幹細胞コスメ」って何?という方も多いかと思います。 なにせ、幹細胞コスメが登場してから10 ...
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この中で、「幹細胞コスメの原材料となる幹細胞には、植物性・動物由来・ヒト由来の3種類があるんですよ」
と書いたのですが、ご質問は、
「ヒト由来ということは、誰かの細胞がコスメに入っているってことですか?誰のものかは分からないんですよね?ちょっと気になります」
という内容でした。
まずはズバリお答えしますね。
「幹細胞コスメに、誰かの細胞は入って…いません!」
あくまでも、幹細胞コスメは、原材料となる幹細胞を培養したときのエキスに有用成分がたっぷり入っていることに注目して作られたものです。
もし、コスメに幹細胞そのものが入っていたらどうなるか
逆に、もしもコスメに幹細胞そのものを入れるとしたらどうなるのか?を考えてみましたよ。
ヒト由来幹細胞コスメの場合
まず、幹細胞そのものを化粧品に入れようとしても、使うときまで細胞を生きたまま保存する技術はまだ確立されていません。
もしそれが可能になったとしても、幹細胞はたんぱく質の中では非常に大きなサイズであり、皮膚に塗っても肌内部へ入っていくことはできませんし、サイズの大きいたんぱく質はアレルギーのもととなる可能性も大きいのです。
仮に何らかの加工をして肌内部に入れることができたとしても、幹細胞がちゃんと必要な場所へ移動して、お肌にハリをもたらすのに適した細胞へと分化(=変わる)してくれる保証もありません。
さらに、うまく細胞が増えてくれればしめたものですが、反面、異常な細胞が増殖してガンができてしまう、というリスクもつきまといます。
…ということで、現段階ではぶっちゃけ「不可能」なんですね(^^;)
動物由来幹細胞コスメの場合
動物由来の幹細胞の場合、原料は現在のところ、ほぼ100%、羊(の幼毛または胎盤)となります。
もし羊の幹細胞を配合するとしたら、その羊はどのような環境で育てられたのか・感染性の病気(プリオン)などを持っていないか・胎盤などを採取するときの衛生面は…などの不安材料が出てきます。
もちろんメーカーさんは最大限の注意を払って原料調達・製造していますが、全ての原材料について国などが検査することは不可能なため、品質管理は実質メーカーの判断に任されることになるでしょう。
そういった万が一の感染などを防ぐため、厚生労働省の化粧品基準では「感染のおそれのある物」は使用してはならないと定められています。
植物由来幹細胞コスメの場合
人や羊の幹細胞は「たんぱく質」ですが、植物の幹細胞は「多糖類」でできています。
そのため、感染症やガン化といった動物性の幹細胞で心配されるようなリスクは少ないので、もしかすると植物の場合、幹細胞そのものをコスメに配合しても問題ないのかもしれません。
でも、仮に植物の幹細胞そのものが配合されていたとしても、まったく性質が違うので、人間の細胞のかわりに活動するということはありえません。
それに、あくまでも役立つのは培養時に出てくるエキスですから、あえて植物の幹細胞そのものを入れる必要性がないとも言えますね。
【結論】人間の細胞は入っていないけど効果はちゃんと期待できます。
今回は、幹細胞コスメ、特にヒト由来のものには、「誰かの細胞が入っているの?」という疑問に、私が調べてみた結果をお伝えしました。
結論は
- どの幹細胞コスメにも「幹細胞そのもの」は入っていない
- 重視されているのは培養液(エキス)に含まれる成分
ということですね。
エキスの詳しい成分などについては、また別の記事でくわしく書いていきますね!
それではまた次回。